【実録!】立会外分売当日の値動きを追う ~2987 タスキ~

しーずん
しーずん

立会外分売で株を購入すると儲かるのでしょうか。

株式投資をされている方は、「立会外分売」という言葉を聞いたことがあると思います。
前日終値から3~5%ディスカウントされて、株式が売り出されるので、一見購入すれば特になると思いがちです。
実際の値動きを、本日の立会外分売銘柄を例に検証してみました。

立会外分売とは

立会外分売とは、新規株主を増やすことを目的として、上場会社が大株主である銀行やオーナー経営者などの保有株を小口に分けて証券取引所の立会外で不特定多数に売り出すことをいいます。
立会外分売は取引開始前など取引時間外(=立会外)に売り出されることからこのように呼ばれます。
取引時間中にまとまった株数の株式を一度に売り出すと株価は大きく値下がりする可能性があります。しかし、取引開始前にあらかじめ決まった価格で売買を終えてしまう立会外売買なら、そのリスクを低減しながら株主を増やし、さらに流動性を高めることができます。

立会外分売 | 楽天証券 (rakuten-sec.co.jp)

購入側のメリットとしては、前日終値より安く購入できるということです。
今回検証した、2987 タスキの立会外分売は、5/19(水)の終値1,887円に対して1,830円で売り出され、ディスカウント率は3.02%でした。

タスキ 立会外分売当日(5/20(木))の値動き

8:00 気配

8:00の段階では上のような板です。
まだ分売先が決定していないため、売りに出している人はいません。
成行買の注文は、寄付でディスカウント価格以下で購入できることを期待した注文でしょうか。

8:30 気配

8:30になると、成行買いの注文が14,300株と非常に多くなっています。
ちなみに前日の出来高が33,900株でした。
2,287円の売りに10,700株注文が入っていますが、これはS高になった場合には売り抜けたい人の集まりでしょうか。

8:54 気配

寄付直前の気配です。
分売価格1830円あたりに注文が多く出されており、短期目線で分売にエントリーした人が多いことが分かります。

9:00~15:00 市場

値が付いたのは9:03でした。
始値は1,807円(分売価格から -1.4%、前日終値から -4.3%)。
9:11に本日の高値1,824円をつけた後は、ほぼ1,800~1,820円のレンジ内で推移。
15:00に本日の安値1,802円を付けました。

この結果からして、立会外分売で株式を1,830円で手に入れた方はもれなく含み損を抱えていることになります。
本日の出来高114,400株(分売数:265,000株)からしても、しばらくは上値が重い展開になりそうです。

結果

2987 タスキの立会外分売では、エントリーしても儲けを得られなかったという結果になりました。
しかし、今回はあくまでも立会外分売”当日”の値動きだけを見ています。
そもそも、今回の立会外分売の目的は、

当社株式の分布状況の改善及び流動性の向上を図るため。

タスキ【2987】2021年05月12日 開示情報 – 株式の立会外分売に関するお知らせ (kabutan.jp)

です。
会社サイドも、中長期的に見て株主にとってプラスになることを期待しているはずです。

立会外分売は、IPOのように、当選して成売すれば丸儲けというものではありません。
是非とも、企業の成長性に期待してエントリーするかどうかを検討してみてはいかがでしょうか。

↓立会外分売情報↓

立会外分売:楽天証券
企業等が保有する株式が、証券取引所の取引時間外(=立会外)で売り出されるお取引です。

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